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      ジェトロ・タシケント事務所発「ウズベキスタン・ミニ情報」アーカイブ  
 

   2007年1月〜12月メールマガジン「JETRO ロシア・CIS情報」に掲載されたミニ情報です
  ご覧いただく際には、2007年度時点の記事である点にご留意下さい。
  なお、2007年のウズベク・スムのレートは1ドル=1,263.7スム(EBRD)

 

現地言語情報(英語の普及率、露語、現地語の割合)

出張者用ホテル事情

ケータリング、中食産業

駐在員夫人、子女の余暇・娯楽

昨今のお酒事情

住宅事情(価格、駐在員の選択条件、物件探しのコツなど)

夏のレクリエーション(野外で水泳・日光浴ができる場所他)

自動車運転事情(運転免許とマナー、違反・事故の罰則・保険・処理)

日本食が食べたくなったら

クリーニング・美容院・お手伝いなどの身近なサービス

銀行口座開設・海外送金について

衣類・靴の調達(サイズ、必須の防寒具、店舗の品揃え)

日本語通訳の雇用

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◇現地言語事情(英語の普及率、露語、現地語の割合)

 タシケント市内で耳にするのはウズベク語、ロシア語がほぼ同程度である。地元の人々の会話で、一文章の中に両言語の単語が混ざり合い、それをお互いに違和感無く話し合う光景にしばしば出会う。

 街中の表示も両方が見られるが新しいものはウズベク語表記が主である。しかし、日本人が付き合う官公庁や企業の人々との会話、書類はロシア語表記の場合が多い。ロシア語ができれば仕事で困ることはまず無い。

 国内どこでもロシア語は通じるが、タシケント以外の都市へ行くと通用度は低くなる。観光地で有名なサマルカンドで道を聞いても通じない場合がある。

 政府は独立以降、国語としてのウズベク語による教育とウズベク語のローマ字表記に力を入れている。他方で、家庭内でコミュニケーション上の支障や子女の活字離れなどの悩みも聞く。ソ連崩壊後のロシア語圏の過渡的現象の一つであろうか。

 なお、英語は業務上はまだ一般的ではないが、会議のスピーチやプレゼン資料に使われるケースが増えつつある。今後ますます必要になろう。

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◇出張者用ホテル事情

 出張者が重視する点は、価格、地の利、サービスであろう。その点ではタシケントのホテル事情は総じて中央アジア諸国の中では良い方だろう。

 当地の最高級ホテル、インターコンチネンタルホテルでも150ドル程度の価格で泊まることができる。
 朝食、税・サービス料込みで60ドルから100ドル程度で泊まれるホテルも数ヵ所あり、デデマン・シルクロード、ラディッソンSAS、グランド・ミール、タシケント・パレス等のホテルは日本人のビジネスマンがよく利用している。いずれも中心地にあり、数ヵ所の会議室を持ちファックスやパソコンの使えるビジネスセンターも備えている。筆者が宿泊した経験では、デデマン・シルクロードでは宿泊室内からインターネットの無料接続が可能で、日本語対応のパソコンであれば日本からのメール送受信も可能である。
 ただし、それらのホテルでもビジネスセンターの担当者が不在であったり、空調が正常に機能しない、などの不備な点があることは否めない。

 上記のホテルではVISA、マスター、AMEXのクレジットカードも使える。現金の場合、現地通貨スムでの支払いが義務である。料金が嵩む長期滞在者は、ショルダーバッグ一杯の現金を調達せねばならなくなる。

 地方都市では、サマルカンドのアフロシアブ・パレスやプレジデント・パレスのようにカード(VISA 、マスター)払いができるホテルもあるが、その他はほとんどが現地通貨の現金払いである。

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◇ケータリング、中食産業

 タシケント市内でもピザの宅配は人気である。日本と異なるのは持ち帰りや配達専門の店は見当たらないこと。皆カフェやレストランに付属している。

 ケータリングが普及し始めたのは2年ぐらい前から。最近では一般家庭でも注文するところが増え、取り扱う店も順次増加している。従来は客人を集めるイベントでは主催者が腕を揮うか、参加者が自分たちで作った料理を持ち寄るかだったが、その負担を軽減する傾向が現れ始めた。このため注文する料理には手軽さよりもレストランでの注文と同じ充実した味が求められる。もちろん電話での注文だがメニューはレストランと同種のもの。値段も同じで、配達料金(タクシー代)や容器代がプラスされる。プロフ(羊とにんじんの炊き込みご飯)のように準備に時間のかかる料理は一日前の予約が必要になる。

 韓国レストランの中には日本の太巻きを持ち帰り用に用意してくれるところがあり日本人家庭から好評だ。

 都会では盛んなケータリングサービスだが、まだタシケントのみの現象で、他の都市では家庭料理中心の生活が続いている。

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◇駐在員夫人、子女の余暇・娯楽

 駐在員夫人で、音楽に興味のある人にはバレー、コンサート、オペラ等の鑑賞がお勧め。タシケント市内ではほぼ連日行われている。トップスターを輩出したソ連時代に比べるとかなり差があるが、数百円でプロの芸術を鑑賞できるのは有難い。舞台芸術以外にも、タシケント婦人国際グループ(TWIG)が時折開催するバザーや見学会に参加する、ロシア語・ウズベク語を個人や大学の外国人コースなどで学ぶ、地元の楽器やダンスを習う、インド文化センターのヨガ教室に通うなど、総じて勉学と健康維持増進に努める人が多い。

 大使館や国際協力機構(JICA)が運営する日本センターで地元の人達に茶道、書道、折り紙などを教えたり、地元の大学で日本語の講師を頼まれ教壇に立つ例もある。自分の技術や知識を生かした立派な国際協力といえよう。

 子供たちは友達の家を訪問しあったり、外国英語や楽器など習い事に従事するのが一般的なようである。

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◇昨今のお酒事情

 ウズベキスタンは紛れもないムスリムの国である。にもかかわらず、ハレの日にはアルコールが欠かせない。ソ連時代の影響を受け、最も登場するのはウォッカである。ロシアでは既に大都市を中心に外国人ビジネスマンに対するウォッカ攻勢は流行らない由だが、中央アジアでは未だ健在だ。ある日系商社マンは、遺跡の町ヒヴァに程近いウルゲンチへ夏に出張に行った際、空港到着後、まずは手厚いウォッカのもてなしを受け、酩酊状態で炎天下の遺跡視察に連れ出され、その後ようやく商談のテーブルにつくことができたという。

 最近は首都タシケントで人気があるのはビール。男女ともに共通している。人々がよく見るロシアのテレビチャンネルで繰り返し宣伝が流れるのも影響しているようだ。ロシア産の「バルチカ」やカザフスタン産の「チムケント」、「カラガンダ」などの銘柄が好まれる。外国産ビールとしてハイネケンも根強い人気がある。自家製のビールを飲ませるドイツ風ビアガーデンの店もあり賑わっている。日本製ビールの影は薄いが、一部の高級バーでは取り扱っている。値段は日本とあまり変わらない。

 年末やお祝い事でシャンパンを飲むことも一般的である。女性の間ではグルジアやモルドワ産のスイートワインの人気も根強い。ウズベク人の家庭に招かれたときには、花束に加え、殿方向けのウォッカと奥方向けのシャンパン、もしくはワインを持参すれば間違いがないだろう。裕福な層にはウィスキーもポピュラーになりつつある。

 なお、学校周辺での酒類の販売は禁止されている。また、葬式では飲まないのが習慣であるので注意したい。一般的にウズベク人は外国人にお酒を勧めるのはうまいが、自分たちはうまく飲まずにやり過ごす場合が多い。ともすると日本人は、相手の喜ぶ顔見たさに杯を空け、その結果、前後不覚に陥りがちであるが、ウズベク製ウォッカには粗悪なものもあり、飲みすぎにはくれぐれも気をつけたい。

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◇住宅事情(価格、駐在員の選択条件、物件探しのコツなど) 

 タシケントの場合、不動産屋に依頼することが一般的。不動産屋というより個人の賃貸紹介業者といった感じ。連絡を取ると車ですぐに物件を案内してくれる。大衆紙にも物件紹介はあるが、日本人の利用する不動産屋なら日本人の好みも承知しており、英語もある程度できるので頼みやすい。

 一日3〜4件を見せてくれる。赴任当初は地理が不案内なため、案内人に地図に印をつけてもらう。家の間取り図面もほしいが、まず用意されていないので自分でメモやデジカメ写真等で記録しておくとよい。駐在員が借りる住居は平均して2,500〜3,500ドル程度。一戸建てとアパートとあり一戸建てのほうが約1〜2割高い。たいてい家具付きである。

 地区やアパートによっては停電や電話の不通、水道管の破裂、暖房用ガス圧の低下などがしばしば起きる。夏は40度を越えるため冷房設備に関心が向きやすいが、冬も零下10度くらいまで下がることも多いので暖房設備のチェックが必要。その地区に住む外国人や近所の現地人への聞き込みも役立つ。

 しかし、程度の差はあれ、どこに住んでもインフラ上の問題は避けることができない。その際に重要なのは家主の対応である。電気器具、窓、網戸の修理など、大小の問題に対しすぐに対応してくれる家主だとストレスも少なくてすむ。家探しの重要なポイントだ。

 家賃は家主の言い値が上限で交渉により若干の値引きは可能。家主によっては、家具や電気製品を入れてもらったり、窓に鉄格子を取り付けてもらうようお願いすることも可能となる。    

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◇夏のレクリエーション(野外で水浴・日光浴ができる場所他)

 連日、日中40℃近くの日々が始まった。テレビの天気予報は国内のどこでも同じような気温であることを伝えている。当地では夏至からの40日間を一年で最も暑い時期(ウズベク語でチリャ)と区分し、日常生活や農作業などの目安とする習慣がある。この時期、もっぱら庶民は陽射しを避けて暮らしている。道端での立ち話は自然と庇の下になり、庭仕事や農作業などの戸外作業の合間には、中天にある太陽の下で木陰に身を寄せ、丸く小さくなって休む姿が印象的だ。

 郊外に向かうのがポピュラーな避暑の過ごし方だ。タシケントの北東にあるチャルワク湖は人造湖で、発電能力620.5メガワットのウズベキスタン最大の水力発電所がある。車で2〜3時間のところだ。週末にはタシケント・ナンバーの車が湖まで連なる。3,000メートル級の山々の麓なだけに涼しい。足こぎボートやヨットの貸し出しをしている。陽射しは強いが水は冷たく、泳ぐ人はあまりいないようだ。タシケントを南へ1時間半程行ったところにある貯水池、通称トシモーレ(タシケント湖)も同様に憩いの場だ。湖の脇や沿道では、民家がタプチャンと呼ぶ正方形の縁台に長座布団を敷き休憩場所を提供している(一日約12〜20ドル)。

 市内では遊園地「タシケント・ランド」(3時間約6ドル)で過ごしたり、ホテルのプール(1日約10〜15ドル)や市内のプール(1時間2ドル前後)を利用して涼を求めるウズベク人が多い。

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◇自動車運転事情(運転免許とマナー、違反・事故の罰則・保険・処理)

 ウズベキスタンの運転マナーは、同じ旧ソ連の都市で小生が駐在したモスクワ以上に悪いと感じている。モスクワでは赤信号を無視する車はあまり見かけなかったが、当地では信号など無いかのように走る車を見ることが珍しくない。無理な車線変更、割り込み、ヘッドライトの片方消えた車両での深夜運転等々、まるで自転車を走らせているかのような印象を抱く。

 当然事故も多い。交差点で横転した車や、鼻先がつぶれた車を前に警官を挟んで検分している光景を見かける。陥没したり、マンホール部分が沈んだ道路も多く、これをよけるために車は左右に大きくハンドルを切りながら走る。渋滞を起こすほど車が多くないためスピードも出しがちで、市内70キロの制限速度を大幅に超えて後ろから迫りながらパッシングをかける輩も多い。それでいて大破した車を目にすることが少ないのは、皆が危険を意識しているせいか。

 交通違反者は免許を取上げられたうえ、当局(state automobile inspection)へ出頭し免許と引換えに罰金を支払う。スピード違反は法定最低賃金1ヵ月分の1万5,520スムの半分。今年1月以降は運転中の携帯電話使用が禁止となり、さらに7月には運転席と助手席のシートベルト着用が義務付けられた。携帯電話違反は同じく最低賃金1ヵ月分、シートベルト違反は同10分の1。しかし、免許を取上げられては大変なので示談で済ませることが多いようだ。正規の罰金額を承知していない交通警察官もいるという。

 自賠責保険は制度としては存在するものの、実質上は運用されていない。任意保険についてもまだ一般的ではない。

 外国人の免許書き換えに際しては、外務省付属外交団サービス局が窓口となる。パスポートコピー、査証、本国での運転免許証、外務省付属医療センターの医療証明を添えて、申請人の所属機関から申し込む。しかし、上記に述べたような運転事情から運転手を雇う駐在員も多い。

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◇日本食が食べたくなったら

 ウズベキスタンで日本人駐在員を満足させる日本食を望むことには無理がある。日本人が経営するレストランは無い。日本食レストランと銘打った店が数ヵ月前に唯一開店したが、値段が高級レストラン並みと高い割に、味、品揃え、サービス共に満足行くものでは無い。むしろ日本食が食べたくなったら韓国レストランに行くのが良い。タシケント市内に数軒ある。いずれの店でもメニューに鍋焼きうどん、サバ塩定食、寿司など日本人になじみの品目が含まれており、手ごろな値段で食事ができる。日本に比べお腹に負担を強いられがちな当地の食事で体調を崩した時などには大変助かる。店によっては巻寿司の持ち帰りサービスをしてくれる。

 第二次大戦時の数万人に上る強制移住という歴史的悲劇の結果、当地には朝鮮系の人々が多数住んでいる。韓国とのビジネスも活発なため、駐在員のみでなく商用で訪れる韓国人も多い。市場では米やキムチが売られ、韓国食材店では豆腐(質は日本とは異なるが)や肉の薄切りが手に入る。食生活の面では日本人居住者は朝鮮系の人々に随分助けられているといえよう。

 日本の食材を当地で購入することはできないため、駐在員の中には外国に出たときに日本食を楽しむと共に日本食材を調達する人も多い。その際の訪問地はバンコクが最も好まれるようである。

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◇クリーニング・美容院、お手伝いなどの身近なサービス

 クリーニング店はタシケント市内各所に点在している。預けて2〜3日後には出来上がる。仕上がりは日本の一般のクリーニング店と比べ遜色はなく、セーター類やスーツも特に問題はない。男性用スーツのドライクリーニングで4,000〜5,000スムと若干安い分助かる。ただし、やはり大事な衣類は避けたほうがよいだろう。

 美容院(女性用)は総じて評判がよい。店内は清潔で、整髪も日本の出来栄えに比べそれほど変わりはない。欧州やモスクワの美容院に比べて上手な店が多い。価格は店により1万2,000〜3万スム程度。これは、当地の人々は日本人に似て黒髪の人が多く質も似ており、そのため扱い慣れているのではないかと考える。美容師には朝鮮系の人も多い。男性向け理髪店も各所にあり5,000〜6,000スムで仕上げてくれる。

 部屋の掃除や洗濯を行うお手伝いさんは朝鮮系、ロシア系、ウズベク系とさまざまである。中には複数の外国人家庭の仕事を毎日日替わりでこなしている人もいる(日給で10〜15ドル程度)。しかし、仕事ぶりは「帯に短し襷に長し」でなかなか気に入った人を見つけるのは難しい。

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◇銀行口座開設・海外送金について

 駐在員の口座開設はまず駐在員事務所の開設手続きから始まる。対外経済関係投資貿易省への登録認可受領後、駐在員の同省への登録、事務所の税務署への登録、内務省への公印許可申請を完了させる。その後、上記の手続きにより受領した書類、サインおよび押印見本、本社からの委任状、パスポート、税務署の登録認識番号(INN)などを添えて銀行に申し込む。

 中央銀行によると、現在ウズベキスタン国内には国有銀行3行、外資系銀行5行を含め商業銀行が28行あるが、日本の企業は外資系銀行と国有の対外経済活動銀行(NBU)を利用するケースが多い。

 なお、企業が製品・サービスの売上代金を現地通貨のスムからドルなどの外貨に交換し国外へ送金する場合、外貨交換規制はないことになっているが、実際には1〜数ヵ月待たされる場合がしばしばみられる。これがビジネス障害のひとつとなっている。

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◇衣類・靴の調達(サイズ、必須の防寒具、店舗の品揃え)

 タシケントの一般商店やバザールでは中国製や韓国製の商品が多数並んでいる。1年前と比較するとこれらの商品は値上がりし、日本の量販店の方が低価格で質も良いことが少なくない。さらに、高級スーパーマーケットやオフィスビルの一角に高級ブティックが誕生している。いつの間にできたのかと思うほど多く見かけるようになった。ここ1年くらいの現象だろう。一般国民の生活感覚とはかけ離れたこれらの衣類を買うことのできる層が増えたということであろうか。

 駐在員にとってはバザールの衣料品は質が今ひとつであり、また高級ブティックは高嶺の花で品揃えは欧米の本国にある専門店からすれば格段に貧弱であるためほとんど縁がない。手頃な衣類を見つけるのが難しいため、日本への一時帰国やアジアへの出張時などに購入するケースが多いようだ。

 タシケントの冬はマイナス15度くらいまで下がることはあるが、概して欧州ほどに寒くはない。ガス圧の低下により暖房が心もとないことや道路の凍結を除けば日本の関東地方に似た感じと考えれば良いだろう。防寒具も帽子は必須ではないがコートは必要だ。駐在員の中にはトルコ製の衣類に適当なものを見つけて調達する人もいる。サイズは欧州を準じている。

 また、婦人の中には地元の生地を調達し、仕立て屋さんで誂えてもらう例もある。

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◇日本語通訳の雇用

 当地では日本語を話す現地人が多い。日本語学科を設けている学校が複数あるほか、第二外国語として日本語を教えている学校もある。日本人材開発センター(日本とウズベキスタンの二国間プロジェクト。日本側実施主体は国際協力機構<JICA>)が開設している日本語コースも盛況だ。小学生から社会人までが熱心に学習している。

 しかし、ビジネス関連や官庁との交渉に対応できる現地人日本語通訳は、日本語学習者の層の厚さと比較すると極めて少数である。分野によっては逐語通訳レベルで使える現地人通訳の雇用も可能(費用は一日当たり約50〜100ドル強)だが、同時通訳を必要とする日本からの大規模なミッションや重要な交渉に際しては日本から通訳を同道するケースも多い。企業によっては商談の際に英語の通訳で対応する例もある。

 先日、タシケントで開催されたある会議で、日本語教育を本職とするが経済分野に縁のない地元の人が同時通訳を初めて依頼され、非常に苦労する姿を目の当たりにした。日本語に関わる職業だからという理由だけで高度な通訳を依頼するのは避けるほうが無難であろう。

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